香川のライバル、ヤヌザイという少年

ヤヌザイ

サンダーランド戦。

また香川がベンチで、モイーズ監督お気に入りの18歳、アドナン・ヤヌザイが先発。
この若者は才能はあるけど、今のところまだ総合力で香川のほうが上というのが大方の意見。香川の出場機会が増えて欲しい俺は、ヤヌザイがミスでもしないかとネガティブな観方をしていた。

結果、1点先制されリードされた状況から、ヤヌザイの2ゴールで逆転勝利。
一躍ヒーローになった。

ゴール以外に言及すると、ボールを前に早く運ぶ意識が強い。
ボールを持ったら、まずドリブルで仕掛ける。
うまく抜けたらゴールまで狙う。
抜けなくてもテクニックがあるので、ファールをもらう回数も多い。
無理そうならDFを引き付けて、味方にスペースを作りパスを散らす。
あとスペースを見つけてボールをもらいやすくしたり、守備ではカバーリングしたり、いわゆるポジショニングが良い。
サイドに張ったほうがいい場面ではサイドに張るし、中に入ったほうがいい場面では中に入るし、ゴール前にも逆サイドにも、その場その場で一番効果的な場所に動いている。

バックパスはほとんど見なかった。
前に運ぶ意識とバックパスや横パスの比率は7:3くらい。
香川の場合は、バックパスや横パスからのワンツーやダイレクトパスで、周りも活かして自分も活きるタイプなので、比率は4:6くらいかなと思う。
この香川のスタイルは現在主流ともいえるサッカースタイルなので悪いわけではないけど、まわりくどいサッカーが嫌いなタイプの監督の場合、好みは分かれると思った。

香川の場合、中に入るのが好きで、サイドに張る事も少ないから、ピッチ全体を有効に使えてないシーンも多い。
ヤヌザイは若さ故にまだ正確性に欠く部分はあるけど、吸収力が高いのか既にチームにフィットしてるし、今日結果を出した事により、チームメイトの信頼も厚くなるはず。

ただ、ルーニーやペルシーのようなビッグネームよりは、マークが厳しくない状況で、対戦相手も最下位のチームだったので、このまま活躍を続けてマークが厳しくなった時に今のフィジカルでどの程度やれるかはまだ未知数。
香川にも持ち味があり、現状の総合力では優劣をつけるのは難しいけど、今日のヤヌザイの活躍で香川の立場がますます厳しくなったのは間違いない。
少ない出番で結果を出すしかないね。

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