グッピーの寿命と繁殖による増減のバランス

グッピーの寿命と繁殖による増減のバランス

グッピーの寿命は短い。
寿命を調べるとバラツキははあるが、半年から2年らしい、平均1年程度といったところか。
店から買った時点で生後何ヶ月かわからないし、寿命なのか特に症状なく元気がなくなって、1~2ヶ月程度で星になってしまう事も多い。

グッピーは増えやすい。
プラティやモーリーもそうだが、グッピーは卵胎生といって、魚なのに卵ではなく体内で孵化させてから稚魚を産む。
1回の出産で10~50匹、どのくらい生きるかにもよるが生涯で3~5回くらい産むらしい。

魚界では卵で産んでも稚魚で産んでも親や他の魚に食べられる事が多い。
卵の場合、卵好きに見つかれば根こそぎやられるが、卵胎生のように稚魚で生まれた場合、産まれた瞬間から泳ぎが達者なので生存数が上がる。
そのため、一定数は稚魚のうちに食べられたりして星になったとしても「グッピーのペアを一組入れておいたら、何もしてないのに1年後には50匹くらいに増えた」なんて話もよく聞くくらい増えるらしい。

ただし、産まれるのは稚魚だけではない。
水槽内の個体数が過密になって困るという心の葛藤も産まれる。

妊娠や出産のタイミングはなんとなくわかっても100%ではない。
知らないうちに産んでる事のほうが多いと思われる。
例えば、朝起きたら産まれてた場合、何匹産まれて何匹生き残ったのかわからない。
その後もある程度の大きさになるまで保護しなければ減っていく。

うちのメイン水槽には現在オスメス合わせて15匹程度のグッピーがいる。
他の魚との兼ね合いも考えると、グッピーは10~30匹くらいの範囲で、平均15~20匹くらいに抑えたい。

産まれた稚魚を守る構造になっている産卵箱に出産前の親魚を隔離すれば、生存率が上がりどんどん増えるだろうが、これだと増えすぎる。
稚魚の生存率と成魚も含めた星になる率、要はグッピー全体の増減のバランスを考えなければならない。

先日、初めての出産を迎えた。
出産の兆候に気づいてはいたが隔離せず自然淘汰に任せる事にした。
おそらく初産だから出産数は少なかったと思われるが、気づいた時に確認できたのは3匹。
観察すると、稚魚は瞬発的な泳ぎがワープするように速く、危険を察知すると水草や岩のくぼみに上手に隠れていた。
でもその後、食べられない程度の大きさ(生後2週間程度)まで育ったのは1匹だけだった。

寿命も含め、星になるのはなかなか防ぎようがないので、産まれる方を調整できるようにしておきたいと思った。
そこで考えついたのが稚魚だけが自力で入れるような隔離ケース。
何も無いよりは生存率が上がるはず。

透明ケースに稚魚だけが通れるようなサイズの穴を開け、水槽の隅に吸盤で固定しておく。
アクリル系のプラスチックを加工するのは難しいので、透明度は下がるがタッパーなどに使われるポリ系のプラケースを使用。
100円ショップやホームセンターで探して、水回りやプラ素材コーナーにそのままでも使えそうなものはあったがベストではなかったので、今回はサイズ感がちょうどよいケースを加工して自作した。

グッピーの寿命と繁殖による増減のバランス

穴のサイズは直径5mm程度で考えていたが実際作ってみると結構小さく感じた。
あまり小さいと入らなそうだなと思い6.5mmに調整した。
小さめの魚は通れてしまう大きさだが、おそらくギリギリすぎてビビって入ってこない。
もし入れたとしても自分も小さいからおそらく稚魚を食べる事はないだろう。

設置した翌朝、見てみると隔離ケースの中に夜中に産まれたばかりと思われる小さな稚魚が5匹入っていた。(上記動画は夜に撮影したので、もうだいぶ大きくなってる。)

妊娠してると思われるメスは常に数匹いるが、どの親魚が産んだのかはわからない。
知らないうちに産んで、俺が気づく前に1匹残らず淘汰されてるパターンもこれまでにあったのかなと感じた。
まだ許容範囲だが、今後増えすぎと感じたらケースを取り外して生存率を調整しようと思う。

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