プレコの名前が自由すぎる件

プレコの名前が自由すぎる件

まだインターネットが普及する前、水槽の苔取り屋の代名詞といえばセルフィンプレコだった。
今なら飼う前にインターネットで調べられるが、当時は想像よりも大きく育って驚いた記憶がある。

最近は小型のプレコも流通しているようなので、なにか欲しいなと思い調べていたらプレコの名前がフリーダムすぎた。
熱帯魚に限らず色々なジャンルで同様のケースがあるがプレコが特にひどい。

入荷時点で属までは判断できるが、ある程度成長するまで種まではわからない。
でも曖昧だと売りにくい。
学名表記は難しいから、もっと馴染みのあるわかりやすい名前がいい。
いつもより大きいから名前に「スーパー」の接頭語を付けて差別化し高値で売ろう。
「スーパー」よりもっとでかいのがきたから、今度は「ウルトラ」にしよう。
「エンペラー」で流通してるけどドイツ産だから「カイザー」にしよう。
等々の理由で輸入業者が売れそうな名前を適当に付ける。

▼強調
ウルトラ = 極
スーパー = 超
メガ = 巨大
リアル = 本物
ニュー = 新

▼格式
キング = 王
クイーン = 女王
エンペラー = 皇帝(英語)
カイザー = 皇帝(ドイツ語)
ロイヤル = 高貴
インペリアル = 威厳
クラウン = 王冠

▼模様
タイガー = 虎
ゼブラ = シマウマ
レオパード = 豹
アラベスク = アラビア風の模様
ドット = 水玉
スポット = 斑点
スター = 星

▼種類
プレコ
ペコルティア(プレコの一種)

例)
ニューメガクラウンゼブラプレコ
イエロースポットスタークラウンプレコ
スーパーキングロイヤルペコルティア

こんな感じで上記単語を組み合わせた名前が多い。
これに色や産地名も加わったりする。

普及種はネーミングが確立して業者間でもある程度は統一されるから全く違うという事は少ないが、業者それぞれが自分たちの基準で判断してネーミングするから微妙に異なるケースは多い。
同種でも個体差もあるし成長とともに模様が変わってくるのもあるから更にたちが悪い。
そのため購入レビューとか見ると「別の種だった」とか「騙された」なんて書かれがち。

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