【MODカバー魔改造】Smoant Charon TC 218

Smoant Charon 218W TC Box Mod

評判が良くて実際に使いやすいMODだが「見た目が地味な優等生」でどうも面白みに欠ける。
しいて弱点を挙げるなら、これは個体差があるかも知れないが、バッテリーカバーに貼ってあるレザーのベントホールを塞がないようにカットされてる部分がカーブ部分なので角がめくれ上がりがちな事。
これは最初から指が引っかかる感じだったから、どうしても気になるなら別のシートを貼ろうと思ってた。
あと、ほとんどのMODがそうだけど塗装が弱い。
貼り替えは検討していたものの、すごく気になるというわけでもなく、また常にやりたい事がいろいろある人間なので優先度は低かった。レザー調のダイノックフィルム等を貼るのは簡単だけど、それでは芸が無いなといまいち気が乗らないのもあった。
最近になって、100円ショップで面白そうな商品を発見したので、めくれと地味さの解決、そしてより一層使いやすく愛着が沸くように改造する事を決意する。

その商品というのが木粉の粘土。

これを利用して、単にフラットなシートを貼るのではなく、握りやすい立体ウッドカバーを作る。

セリアだと「木かるねんど」、ダイソーだと「木粉ねんど」というのが売ってる。
比較すると、セリアのほうが木の香りが強く、ダイソーのほうが粘りが強い。
香りに関してはどちらもヒノキのようないい香りなので、個人的には優越がつく対象ではないけど、粘りに関しては今回のように何かにかぶせるような使い方の場合、粘りがあるほうが成形しやすかったので、最終的にダイソーの「木粉ねんど」を採用した。
どちらも乾燥後の堅さは、コルクと柔めの木材の中間といったところ。
成形時のヒビは紙粘土のように水をつけて埋める事ができる。

１作目。（隣りは余りでなんとなく作ってみたチューブ用）
削ると薄くなってしまい、ベントホール部分を加工する時に欠けてしまって失敗。
補修も試したが、ある程度肉厚にしないと強度に不安があるため作り直し。
最初は粘土を丸棒で手打ち麺を伸ばすようにある程度の厚さまで伸ばし、それを巻きつけて成形したが、ふにゃふにゃして圧がかかりにくフィットする形には成形しにくかった。
あとから足すのは面倒だが削るのは簡単なので、次はかなり厚めに肉付けして握って圧をかけてみた。
少し硬くなってきたところでベイピングする時と同じように持ち、自分の握りにフィットするようにギュッと圧をかけて指跡をつける。

中までしっかり乾くまで３日くらい放置。
乾燥して固まったら、次は理想のカタチまで成形。
削りながら、細かい凸凹は水をつけて指でこすり、肌をならして整えていく。
次は塗装。
まずは木目を描く。
塗料はダイソーのアクリル絵具、仕上げもダイソーの水性ニス。
どちらも水で薄められるので使いやすい。
油性塗料やレジンでの強化・艶出しも試したけど、表面だけの処理になってしまい微妙だった。
粘土の強度を上げるためにはある程度吸収させて固めたい。
筆で節っぽい曲線をいくつか描き、全体には使い古した歯ブラシでかすれるくらいの感じで直線の木目を描く。
これを茶色と黒の絵具と水を混ぜて、色合いや濃度のバリエーションを増やしながらランダムに描き足す。
乾燥、スポンジでのぼかし、紙やすりで肌をならしたりと適当に何回か繰り返す。

木目を狙って描くのは意外と難しい。
でも、下手だなと思いながらも繰り返しているうちに本物の木に見えてくる不思議。
あとはニス塗り、乾燥、ペーパーがけを何度か繰り返して完成。

MOD本体がシルバーかカッパー色ならこのままでも似合いそうだが、黒はちょっと違和感があるので本体も加工してみる。
全部塗装とかは面倒なので、簡単に出来る側面のフラット部分だけ色を削り落として磨き鏡面仕上げに。
溝のラインは模様として黒を残し、深い凹みは赤色レジンで埋めて差し色にしてみた。

結果、下品になる。

見た目は賛否両論あるけど（俺調べ）、自分の手から型取りしただけあって、めちゃくちゃ握りやすい。
塗装剥げたり飽きたりしたら加工しちゃうから、今後買うMODはそれを前提とした色にしようと思った。