【VAPE】それぞれの煙草、それぞれのVAPE

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VAPEを始め、リキッドや器具のセッティング、好みの吸い方などを探っているがなかなか定まらず、煙草が自分のライフスタイルの中でどんな存在だったのか考える事が多くなった。
すると、タイミングに応じて様々な吸い方や意味合いがあった事に気がついた。
それらに1種類の煙草でどう対応してたのかというと、本数、間隔、吸い方、そして飲み物で調整してきた事がわかった。
吸い方に関しては煙で輪っかを作る時のように口に溜めてから一瞬出してすぐ吸う事もよくやる。
きつい時は多めに出したり、空気も一緒に取り込む事で濃度調整してるのだと思う。

休憩
一服と言う言葉の意味にもなっているように一休みの意味合いが強い。
ニコチンの作用なのか行為自体に意味があるのか落ち着く事が出来る。
休憩の時はできるだけ多くのニコチンをチャージしたい。
短時間であればなるべく全て吸いきるために、1回吸って1回吐くのではなく、2回吸って1回吐いたりしてる。また、時間が許せば立て続けに2本連続で吸う事もよくある。

リセット
途中休憩ではなく、仕事や作業が終わった後の一服。
また、食後の一服という言葉もあるように何かを食べたあと、特に大食いしたあとは煙草を吸いたくなる。
食べるという行為と後味からの解放が主目的。
リセットの時も休憩と同様に多くの煙を吸い込みたいが、時間の制限が特にないため、ゆっくり深く吸い、溜め息のようにフゥーッと吐く事が多い。

リラックス
自由な時間にテレビなど見ながら飲み物と共にだらだら吸う。
よく言われる「口寂しいから」もこれに該当し、代替えとしてお菓子やガムなどでもいい。
リラックスタイムは自由なので、吸いたくなったら吸い、消したくなったら消す。
煙草自体、味覚的にはそれほど美味しいものでは無く、喉も乾くし、喉や鼻への刺激が不快に感じる事もあるため、口寂しくて火をつけたものの、いざ吸うとそれほど吸いたくなくて早めに消す事も多い。
そこでお供になるのが飲み物であり、喉の渇きを潤すと同時に煙の後味や風味を中和しシナジーを生み出す。
固体・液体・気体の違いはあるが、バウムクーヘンを食べて口の水分を持っていかれた時の牛乳や、甘い和菓子を食べた時のお茶と同様の関係効果であり、コーヒーなどは特に相性が良く、日本の食文化ともいわれている口中調味の意味合いも強い。
この場合は牛乳やお茶などがリセットする側だが、煙草の場合は煙草がこれに該当するため、俺が組み合わせる飲み物としては甘めのカフェオレやミルクティーが多い。
更にしょっぱいスナック菓子等が参戦してくる事も多く、甘い物を食べたらしょっぱい物が食べたくなる謎のループも発生し、煙草リセットとの三つ巴に。また、飲み物をお茶に代えた場合は甘い菓子が参戦しがち。
好みのリキッド等はまた別の記事に書く予定だが、これらの理由から甘い紅茶やお茶系リキッドなどはくどくなるから苦手。飲み物系はやはり本物の飲み物のほうが美味しい。コーヒー系は何かにブレンドするならあり。
基本的には、甘い飲み物の時は甘さ控えめなリキッド、お茶など甘くない飲み物の時は甘いリキッドが良い。

集中
リラックスや落ち着きとは矛盾しそうだが、なぜか何かに集中してる時は煙草が捗る。
調べたら、ニコチンには集中力を高めてパフォーマンスを向上させる効果があるらしい。
無意識に何本も吸うため、灰を落としたり、あとから喉や頭が痛くなったり肺が苦しくなったりする。

手持無沙汰
これは普段の生活の中ではそんなに無いが、あまり親しくない人と同じ空間にいる時など間が持たない時にもよく吸う。

このように煙草の場合、いつも同じ決まった銘柄の煙草を吸ってるため自分側で調整していたが、VAPEの場合、リキッドや器具、セッティングなどで調整できるため、頭が混乱するし好みが定まらない事がわかった。
おそらくみんな最初は照準をどこに合わせるのかで悩むと思う。
ここまで分析できていればまだいいが、いろいろ試してるうちにいつの間にか当初の目的を見失ってたり、美味しさへの追求へ変化してたり、またそれに気づかなかったりして混乱する。

だらだら美味しくチェーンスモーキングするのは、どちらかというとお菓子やガムやジュースと同カテゴリーであり、煙草の代替とは違う。
一部例外はあるが、煙草はVAPEリキッドのような突出した個性は無く、味覚的に美味しいものではないから、そんな連続で吸いたくなるものではない。

このように煙草の代替品という位置付けは、美味しさを追求する事と矛盾するため葛藤が生まれる。
他の嗜好品と呼ばれるもので「酒でも飲んで忘れよう」「コーヒーでも飲んで落ち着こう」は少し近いかも知れない。
この場合は単なる嗜好品ではなく手段や方法となる。

某掲示板も見たりするが、喫煙者がVAPEを始めた時に「VAPEに移行中だけど、どうしても食後は煙草が吸いたくなる」という意見が多いのもこのあたりが原因だと思う。
1種類のリキッドやセッティングで全ての要求に応えるのは難しい。
あと、求めてるものや環境、好みの幅や段階がそれぞれ違うからスレが荒れがち。

ただ、メンソールは煙草でもVAPEでも吸わないからわからないけど、ニコチンよりもスースーする清涼感のほうが強そうだから、あまり悩みも違和感もなく代替品として移行できるかもしれない。
興味深い記事を見つけたので一部引用。

タバコは嗜好品ではない – 喫煙者を救え!
嗜好品に分類される依存性薬物に、酒(アルコール)やコーヒー(カフェイン)があるが酒やコーヒーには「おいしさ」がある。「おいしい」というのは、味付けに使われる、ということである。「お酒の入った菓子」や「コーヒー味のケーキ」などがあるのは、お酒やコーヒーにある種の「おいしさ」があるからである。だからこれらは「嗜好品」と言っても差し支えないと思う。
タバコ(ニコチン)は味もまったくおいしくなく、味付けや香り付けには適さない。例えば仮に、タバコの香りのケーキを作ったとしても、ヘビースモーカーだってそんなものは食べたくないはずである。本質的に「まずい」ものなのである。こんなものは嗜好品とは言えない。
今、タバコは本質的に「まずい」と述べたが、実際はタバコを「おいしいから吸っている」と思っている喫煙者がいるようである。しかしそれは錯覚である。私はずいぶん前から、「タバコはまずい」ということに気がついていた。
愛煙家のあなた、「タバコはまずい」という私の意見に納得できないですか?
では「自分はタバコの味が好きだから吸っている」という方にお尋ねしよう。市販のタバコの中で、「まずい」と思う銘柄はありますか?
あるはずです。市販の全銘柄を「全ておいしい」と思う喫煙者はいません。はい、まずいと思う銘柄は見つかりましたね。その銘柄はあなたにとって、確実に「まずい」。では、明日突然、ほとんどの銘柄のタバコが発売中止になり、その「まずい」銘柄しか入手できなくなったとします。あなたはその銘柄は「まずい」から吸わないですか?つまり、まずいタバコしかない状態になれば、あなたはタバコをやめますか?
残念ながらあなたの答えはNOである。喫煙者は、どんなにまずい銘柄でもタバコであれば吸う。それは、求めているものが「マイルドセブン」でも「キャスターマイルド」でも「マールボロ」でもなく、実は「ニコチン」だからである。生まれて初めてタバコを吸った時のことを覚えているだろうか。あの時はあんなにまずかったのに、今ではもうすっかり慣れてしまっているでしょう。

長々と書いたが、煙草は嗜好品というより、一服(リセット)やニコチン摂取の手段という意味合いが強く、それ自体に一定以上の美味しさを求める人は少ない。
一方でVAPEはより嗜好品の意味合いが強く、連続で吸える美味しい味を求めると、煙草の代替品としては弱くなっていく。煙草の代替として始めた人も、リキッドの美味しさと、そのような情報に多く触れて、知らず知らずのうちに味の追求へとシフトしていく。

おいしいVAPEでは一服の代わりにはならない。
要は美味しさと煙草っぽさは反比例するという事。

というわけで現時点では、純粋なニコチン摂取用とだらだらチェーン用と、俺は分けて考えている。
頭も混乱しないし、この二つがあればほとんどの場面・用途に対応できる。
ただし、外出時には何セットも持っていけないし、1種類で済むのであればそれに越したことはないから、万能への探求も捨ててはいない。

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